2021-02-21 老人ホームの中の老健
高齢となり、自宅での生活が困難となってきた場合、地域の施設を利用する場合もあります。様々な施設がありますが、それを少し整理してみました。
当施設「老健よいち」は、「介護老人福祉施設」のうちの「老人保健施設(略して、老健)」に該当します。
老健は、入居期間は原則3 ~ 6 か月(地域のニーズにより長期入所の場合あり)。在宅復帰を目指す施設で、医学的な管理のもとで、日常生活の介護やリハビリを受けられます。対象の方は通常、要介護 1 ~ 5 の方になります。
それ以外に要介護 3 ~ 5 の方が利用できる「特別養護老人ホーム(略して特養)」は介護を受けながら長く生活をする施設で、終身利用が出来ることが大きな違いです。
介護医療院(病院・診療所)には長期療養や日常生活に介護が必要な高齢者等が入居します。医療と介護の一体的なサービスを受けられます。長期にわたって療養生活を送ることを前提とする施設である一方、看取りも視野に入っています。平成30年度より(介護療養病床の次の受け皿として)新設されました。
特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)とは、特定施設に入居している要介護者に対して、介護サービス計画に基き、入浴・排泄・食事等の介護、その他の日常生活上ならびに療養上のお世話、機能訓練をすること指します。入居している有料老人ホームなどからサービスを受けたり、選択により外部からのホームヘルプサービスやデイサービスなどが受けられます。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、認知症の状態にある高齢者が5~9人で共同生活し、家庭的な雰囲気の中で、介護スタッフによる入浴・排せつ・食事などの日常生活の支援や機能訓練などが受けられます。ここまでが介護保険による入所施設です。
その他にあるものとしては、高齢者向け住宅で代表的なものは「サービス付き高齢者向け住宅(略して、サ高住)」です。高齢者を支援するサービスを提供するバリアフリー構造の住宅で、特徴としては常駐する介護スタッフがいません。介護が必要になると転居となる可能性があります。
その他の入所施設として、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、生活支援ハウス、(特定施設を除いた)有料老人ホームなどがあり、いずれも原則介護保険が使えない施設になります。
判断に迷う場合は、地域の相談員やケアマネージャーさんにご相談してみてください。
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